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印刷物の隅にある「謎のマーク」の正体とは?


普段、私たちが手にするチラシやポスター。
実は、製本される前には、「十字」や「二重線」のようなマークがついています。

これを「トンボ(トリムマーク)」と呼びます。

一見ただの記号ですが、非常に重要な役割を持っています。

トンボはおもに2種類

トンボは、置かれる場所によって名前と役割が少し異なります。大きく分けて「角(かど)」と「センター(中央)」の2種類があります。

角トンボ:用紙の四隅にある、カギカッコのような二重線のマーク。

センタートンボ:用紙の上下左右の真ん中にある、十字のマーク。

1. 角トンボの役割:「断裁」と「塗り足し」

四隅にある「角トンボ」の最も重要な役割は、「紙をどこで切るか」を伝えることです。

内側の線: 仕上がり線(ここで切ります)

外側の線: 塗り足し線(絵柄はここまで広げてください)

「仕上がり線で切るなら、絵柄もそこまでで良いのでは?」と思われるかもしれません。 しかし、何百枚もの紙を重ねて一度に刃物で切る際、どうしてもわずかなズレが生じることがあります。

もし、仕上がりギリギリまでしか色を塗っていなかったら……切る位置が少しズレただけで、紙の「白地」が出てしまい、端っこが白く欠けたようになってしまいます。 それを防ぐために、「わざとはみ出させて色や写真を配置する」必要があります。これがあることで、多少ズレても綺麗なフチなし印刷に仕上がるのです。

2. センタートンボの役割:「色のズレ」を防ぐ

真ん中にある「センタートンボ」は、主に品質管理のために使います。

カラー印刷は、基本的に「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)」の4色のインクを版画のように重ねて表現しています。この4つの版は、寸分違わず重ねる必要があります。

もし重なりがズレると、写真がボケたり色が濁ったりしてしまいます。 印刷オペレーターは、このセンタートンボの十字線が4色ともピッタリ重なっているかを見ることで、色が正しく重なっているか(見当合わせ)を確認しているのです。

もしご自身でデータを作成される際は、「角トンボの外側の線まで背景を伸ばす(塗り足し)」ことを意識してください。それだけで、トラブルのない美しい印刷物に仕上がりますよ!


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