RGBとCMYKは、【色を表現するための仕組み（カラーモデル）】ですが、「光を使うか」「インク（色材）を使うか」という根本的な違いがあります。
簡単に言えば、RGBは画面用、CMYKは印刷用と覚えておくと分かりやすいです。
■ RGB (アールジービー)
概要用途： ディスプレイ、Webサイト、デジタル画像、テレビなど、光を発して色を表現する全てのデジタル機器。
色の仕組み：光の三原色（Red：赤、Green：緑、Blue：青）
色の混ぜ方： 加法混色（かほうこんしょく）
特徴：
- 光の三原色を重ねるほど明るくなり、3色すべてを混ぜると白になります。
- 光で色を表現するため、CMYKよりも鮮やかで明るい色（蛍光色など）を表現できます。
- 表現できる色の範囲（色域）が広いです。
■ CMYK (シーエムワイケー)
概要用途：印刷物全般（チラシ、ポスター、名刺、書籍など）、インクやトナーを使う媒体。
色の仕組み：色材の三原色（Cyan：シアン、Magenta：マゼンタ、Yellow：イエロー）にKey Plate（ブラック：黒）を加えた4色。
色の混ぜ方：減法混色（げんぽうこんしょく）
特徴：
- インク（色材）の三原色を重ねるほど光が吸収されて暗くなり、3色すべてを混ぜると理論上は黒になります。（実際には濁った茶色になるため、純粋な「黒（K）」を追加します。）
- 紙が光を反射することで色が見えるため、RGBに比べて全体的に落ち着いた（くすんだ）色味になります。
- 表現できる色の範囲（色域）がRGBより狭いです。
| RGB (画面) | CMYK (印刷) | |
| 色の元 | 光（発光） | インク（反射） |
| 色の混ぜ方 | 加法混色（混ぜるほど白に） | 減法混色（混ぜるほど黒に） |
| 表現できる色 | 鮮やかで広い範囲 | 落ち着いた（くすむ）狭い範囲 |
RGBで作成したデータをCMYKで印刷すると、色が変化する
RGBで表現できていた鮮やかな青、緑、蛍光色などは、CMYKでは再現できず、くすんだ色（沈んだ色）に自動的に置き換えられて印刷されます。
そのため、印刷物を作成する際は、必ずCMYKカラーモードでデータを作成する必要があります。
画面上で見ているRGBイメージ
RGBのカラー画像
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印刷後のCMYKイメージ
CMYKのカラー画像