印刷に使用される紙は、見た目、手触り、印刷適性によって多種多様に分類されます。大きく分けると、表面に薬剤を塗布した塗工紙(コート紙など)と、加工をしていない非塗工紙(上質紙など)、そして個性的な特殊紙の3種類に分けられます。
1. 塗工紙(Coated Paper)
紙の表面に白色顔料などの塗料を塗布し、平滑性(なめらかさ)や白色度、光沢度を高めた紙です。インクの発色が鮮やかになり、写真やイラストの再現性に優れています。
●コート紙
光沢(ツヤ)がある、最も一般的な塗工紙。色が鮮やかで写真が映える。筆記には不向き。
〈 使用例:チラシ、ポスター、カタログ、雑誌のページ 〉
●マットコート紙(マット紙)
光沢を抑えた(ツヤ消し)塗工紙。しっとりとした質感で、光の反射が少なく文字が読みやすい。落ち着いた高級感を演出できる。
〈 使用例:カタログ、会社案内、パンフレット、はがき 〉
●アート紙
コート紙よりも塗料の量が多く、平滑度と光沢度が非常に高い最高級の塗工紙。写真の再現性が最も高い。
〈 使用例:美術書、高級カタログ、ポスター 〉
2. 非塗工紙(Uncoated Paper)
表面に塗料による加工がされていない、パルプそのままの質感を持つ紙です。ツヤがなく、紙本来の手触りや風合いが楽しめます。
●上質紙
コピー用紙の元となる紙で、非塗工紙の代表。筆記性に優れ、書き込みやすい。インクが紙に浸透するため、写真の再現性や鮮やかさは塗工紙に劣る。
〈 使用例:書籍の本文、ノート、申込書、アンケート用紙、ハガキ 〉
●再生紙
古紙を原料とした紙。紙の色がやや黄色や灰色がかっていることが多い。環境に配慮した印刷物に使われる。
〈 使用例:企業の資料、環境関連のパンフレット 〉
3. 特殊紙(ファンシーペーパー)
上記に分類されない、特別な加工や素材で作られた個性的な紙の総称です。
●色上質紙
上質紙に色がつけられたもの。
〈 使用例:チラシ、パンフレット、チケット、目次の見出し 〉
●エンボス紙
表面にレザー調、布目調などの凹凸(模様)加工が施された紙。
〈 使用例:名刺、招待状、冊子の表紙、パッケージ 〉
●メタリック紙
光を反射してキラキラと輝く光沢を持つ紙。
〈 使用例:案内状、ブライダル関連、高級パッケージ 〉
●トレーシングペーパー
半透明の紙。透け感を利用したデザインに用いられる。
〈 使用例:冊子の見返し(遊び紙)、案内状のカバー 〉
コート紙

光 沢★★★☆☆
発 色★★★★☆
筆記性★☆☆☆☆
上質紙

光 沢★☆☆☆☆
発 色★☆☆☆☆
筆記性★★★★★
マット紙

光 沢★☆☆☆☆
発 色★★★☆☆
筆記性★★★☆☆
色上質紙

光 沢★☆☆☆☆
発 色★☆☆☆☆
筆記性★★★★☆
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